氷期・間氷期
完新世
縄文海進
現生人類

完新世 Holocene は今から約11,700年前から始まった地質時代。我々は、この例外的な温暖な気候の中で生きている。そして、人類文明は、完新世しか知らない。


引用:気候変動対策推進のための有識者会議
引用:安成哲三 Future Earth―地球環境変化研究における新たな国際的枠組み



このグラフは、GISP2と呼ばれる、グリーンランド氷床コアから得られた110,000年の温度を示している。この期間のほとんどの間、地球は氷河期にあった。グリーンランドの気候は現在よりもはるかに寒かったが、急激な気候変動にさらされていた。しかし、過去10,000年間は比較的暖かさと安定性が特徴だった。


引用:American Museum of Natural History - What Ice Cores Record



このグラフは、11,500年前のグリーンランドGISP2氷床コア。小氷河期と中世温暖期の位置が示されている。


引用:Cultural Responses to Climate Change in the Holocene



国立極地研究所 - グリーンランド氷床の表面温度を過去4千年にわたり正確に復元
過去4千年のグリーンランド氷床頂上付近の気温は、長期の寒冷化傾向と数十〜数百年スケールの上下変動で特徴づけられる。最近十年間の平均気温(2001-2010)は、過去4千年間に出現した温暖期と同等であり、過去千年のなかでは、2回しか起こらなかった特に気温の高い時期に匹敵する。


引用:国立極地研究所 グリーンランド氷床の表面温度を過去4千年にわたり正確に復元

国立極地研究所を中心とした国際研究グループは、グリーンランド氷床コア中の気泡を分析したデータを用いて、過去4千年間の温度変動を復元することに成功した、論文。


引用:High variability of Greenland surface temperature over the past 4000 years estimated from trapped air in an ice core



6つの異なる氷床コアに基づいた、より現代的なグリーンランドの気温の再構成が、コペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所のボー・ヴィンター教授らによって2009年に『Nature』誌に発表。

青い線は、6つの氷床コアすべてからのデータを使用して生成された温度の再構成。紀元前9690年から西暦1970 年までの期間。解像度は約20年で、各データポイントは周囲20年間の平均気温。記録の最後である1970年は、1960年から1980年までの平均気温。

黒い線は、1880年から2018年までの観測温度データ記録。


引用:CarbonBrief Factcheck: What Greenland ice cores say about past and present climate change



下の図は、西暦1年から現在(1970年)までの氷床コアと観測温度データ記録(1880年から2018年)を拡大したもの。


引用:CarbonBrief Factcheck: What Greenland ice cores say about past and present climate change



5つの異なる統計手法を適用して、過去12,000年(完新世)の全球平均表面温度(GMST)を再構築。 細い黒い線は、ERA-20C再解析結果26からの1900年から2010年の機器データ。

挿入図には過去2000年間の拡大図。


引用:Holocene global mean surface temperature, a multi-method reconstruction approach



ネット漂流  update:2024-04-21